thumbnail 一問一答の一歩

問題1

ポジティブ感情が行動範囲を広げて、成長に繋がる

拡張-形成理論が正解です

問題文中の以下の部分がそれぞれの用語に対応しています。

  • ・「行動範囲を広げる」→拡張
  • ・「成長に繋がる」→形成

問題2

初対面の印象は見た目によるものが大きいこと

メラビアンの法則が正解です

メラビアンの法則によると非言語情報が与える影響は大きいとされており、具体的には下記のように言われています。

  • ・視覚情報…5~6割
  • ・聴覚情報……3~4割
  • ・言語情報……1割

問題3

自分でやりがいを感じてやっている人に報酬を提示すると、かえってやる気が落ちる現象

アンダーマイニング効果が正解です

報酬に関係ないことで自らやる気が起こることを内発的動機づけといいます。
この内発的動機づけによってモチベーションを保っている人に対して、中途半端な報酬を提示してしまうと、動機が「報酬のため」に変わってしまうので、やる気が落ちてしまいます。

問題4

自分の中で矛盾する欲求を2つ抱える状態であると、不快感を感じること

認知的不協和理論が正解です

各選択肢についてはそれぞれ以下の通りです。

  • ・適合性理論……好きな人が自分の好きなものを嫌いと言った場合に、バランスを取るためにその人のことは少し嫌いになり、好きな物はもっと好きになること
  • ・認知的不協和理論……自分の中で矛盾する欲求を2つ抱える状態であると、不快感を感じること
  • ・バランス理論……好きな人がの好きな物を自分も好きになること

問題5

閉鎖空間で権力者に支持されたら、どんなに冷酷なものであっても服従してしまうこと

アイヒマン実験が正解です

この実験で、閉鎖空間において人が冷酷になりうるのは、性格の問題ではなく構造上の問題であるとしました。
この考え方は法律にも影響をあたえいるのかなと管理人は理解しており、、組織ぐるみで行った犯罪については、組織に対して罰を与えることが多くなっています。

問題6

事件の場に居合わせている人が多いほど、誰も率先して助けようとしなくなる現象

傍観者効果が正解です

観察者効果と傍観者効果は一件ややこしそうですが、下記のように異なっています。

  • ・観察者効果……監視の目が入るとちゃんとやるようになる現象(ピグマリオン効果は観察者効果の一種とも言われている)
  • ・傍観者効果……傍観者が他にもいると、傍観者に紛れることで自ら行動を起こさなくなる現象

問題7

似たような集団の中にだけいると、意見が極端になりやすいこと

集団極性化が正解です

これは、意識しないと気づけないことなのですが、インターネットのニュ一スやSNSでは検索履歴を収集したうえで、似たような好みのものが表示されやすくなっています。
そのため、何気なく集団極性化が起こっている可能性があるので気をつけましょう。

問題8

集団で何かをやる状況において、人数が多いと各個人が手を抜きやすいこと

社会的手抜きが正解です

また、社会的手抜きができる状況で、一人だけ得をしていると「ずるい」と悪い感情が湧きやすいように人間はできているので、それに合わせて民法では「不当利得」として、不当に得た利益を還元するような制度設計がなされています。
また、社会的手抜きの反対は社会的促進と呼ばれます。

問題9

他者の存在が個人の行動に与える影響のことを何というか?

社会的インパクト理論が正解です


他の選択肢にある委縮効果は法律学の用語であり、基準が不明瞭の場合に、失敗を恐れた結果自主規制だったり積極的な行動をしなくなる現象をいいます。
また、ゲーム理論は他者の行動が与える影響を示した経済的の理論であり、存在しているだけで与える影響は異なるため、社会的インパクト理論の方が適切です。

問題10

人と人との関係は、有形、又は無形のものの交換によって成り立つとする考え方

社会的交換理論が正解です

ここで言う無形のものとは、サ一ビスやおもてなしだけではなく、感情や時間なども含まれています。
なお、この考え方はものの交換について深堀して考える経済学とも親和性が高いです。
また、他の選択肢については以下の通りです。

  • ・返報性の原理……良いことをしてもらったら感謝としてお返しを、酷いことをされたら倍返ししたくなること
  • ・方法論的集団主義……個人の意思決定は社会のル一ルや空気が影響を与えているという考え方

問題11

お互いをよく知らない段階では、時々見るというだけでも好感度が上がること

単純接触効果が正解です

特に何か話したり意気投合したというわけでなくても、会える機会があったらとりあえず顔を出すということは意外と大事だったりします。
なお、嫌いという感情が既にできていると、会ってもますます嫌いになって逆効果なので気をつけましょう。
なお、他の選択肢については以下の通りです。

  • ・初頭効果……最初に覚えたものは記憶に残りやすいこと
  • ・メラビアンの法則……非言語情報から受ける情報は大きく、特に視覚情報は5~6割を示すこと

問題12

物事を説明するときに、良い面だけでなく、悪い面も合わせて説明すること

両面的コミュニケーションが正解です

良い面だけでなく、悪い面も合わせて説明することで、相手に対して誠実な印象を持たれやすくなります。
それに、言わなくてもすぐには分からないリスクを相手に伝えるということは誠実でないと出来ないことなので私は好感を持つのですが、人によっては「デメリットが存在するものを紹介するな」と無理難題をふっかけられたり「結局何が言いたいのか分からない」という印象を持たれる可能性があるので、状況に応じて上手く使うといいでしょう。

問題13

嬉しかったら恩返しを、酷い仕打ちをされたら倍返しをしたくなる心理

返報性の原理が正解です

報酬を返すということから「返報性の原理」と呼ばれています。
これは悪意のものの方が分かりやすく、返報性の原理の例となる格言には「目には目を、歯には歯を 」というものがあります

問題14

布教や説得すればするほど、対象のものに対して悪い印象が強くなること

ブ一メラン効果が正解です

因みに私はスノッブ効果(期間限定にすることで購買を促進する効果)やハ一ディング効果(少数派でいる不安から、多数派に合わせようとする効果)や不安を煽る説得(専門用語は特にないが人は利益を得よりも損失を回避しようとする動機のほうが強く離れる)等を使われるとブ一メラン効果が働く傾向があります。

問題15

社会は私たち一人一人の自由な意思決定によって変わっていくという考え方

方法論的個人主義が正解です

個人と人の集団である社会の相互作用について考える社会学の1分野のことは形式社会学と呼ばれており、大きく下記の2つの考え方が取られています。

  • ・方法論的個人主義……個人が社会に与える影響を考察
  • ・方法論的集団主義…… 社会が個人に与える影響を考察

問題16

自分自身について、自分、他人がそれぞれについて知っている部分と知らない部分に分類したもの

ジョハリの窓が正解です

ジョハリの窓によると、自己認識については以下の4つに分けられます。

  • ・開放の窓……自分も他人も知っている情報
  • ・盲点の窓……自分では気づいていないが、他人は気付いている情報
  • ・秘密の窓……自分は知っているが、他人は知らない情報
  • ・未知の窓……自分も他人も知らない情報
また、他の選択肢は心理学にはあまり関係ないですが、以下の通りです。
  • ・WillCanMustフレ一ムワ一ク……自分のこれから行うべきことをWill(やりたいこと)、Can(できること)、Must(周りに求められること)に分解して考える方法論
  • ・鏡映的自己……ク一リ一によって投影された、他社を媒介として、自己認識が行われるという社会学の考え方

問題17

周りの空気やル一ルといった人の集団の副産物が与える個人の行動の変化に着目したものはどれか?

方法論的集団主義が正解です

個人と人の集団である社会の相互作用について考える社会学の1分野のことは形式社会学と呼ばれており、大きく下記の2つの考え方が取られています。

  • ・方法論的個人主義……個人が社会に与える影響を考察
  • ・方法論的集団主義…… 社会が個人に与える影響を考察

問題18

他の人の自分に対する理解を過大評価してしまう現象

透明性の錯覚が正解です

距離が近かったりすると、ついつい別に言わなくても察したり伝わっているよねとは勘違いしがちです。
しかし、意外と言わないと伝わらないということは多いので、察してくれないとおこるのではなく、言葉にして伝えることが大事だったりします。

問題19

人と人が集団を作った場合に、暗黙の了解として決められるもの

社会的事実が正解です

社会的事実は法律学では、自然法(コモン・ロー)とも呼ばれているのかなぁと解釈しています。
社会心理学においては、方法論的集団主義と関係が深く、事実上決まっていることと違っていることを行うと、何かしら不利益があるので個人の行動に影響を与えます。

問題20

実際の注目以上に自分は注目されていると思い込んでしまうこと

スポットライト効果が正解です

スポットライトは真っ暗な中である1点を照らすことで照らされた部分に注目が集まるようにする効果です。
このスポットライトがあたかも自分に当たって注目されているように感じてしまうことからスポットライト効果と呼ばれています。

問題21

戸田正直によって提唱された感情は生物が適応し、生き延びることができるように進化したものとする考え方

ア一ジ理論が正解です

ア一ジ理論は人間の感情を進化論のように考えたものであり、下記の感情を持ちうる人が生存競争に有利に働いたことから現代人にとって一見非合理となりうる以下の感情が受け継いだとされています。

  • ・3大欲求+性欲
  • ・危険に対する恐怖
  • ・情報を得るための知的好奇心
  • ・協力関係を持つための優しさ