thumbnail 一問一答の一歩

問題1

ユングが提唱したタイプ論や心理機能の分類をより発展させた性格理論を、カジュアルに簡略させたものを何というか

16タイプ性格論が正解です

ユングの心理学は後に「MBTI」と呼ばれる専門家による厳密な性格タイプ分析へと発展していきました。
そして厳密性、正確性を重視するMBTIの理論をエッセンスとして、厳密性、正確性を落としてよりカジュアルに浸透できるようにした考え方が「16タイプ性格論」と呼ばれます。
16タイプ性格論という言葉自体があまり試験に出ることはないのですが、ユングの心理学の考え方が現在使われている箇所であるので、合わせて知っておくとよいでしょう。
また、16タイプの性格テストのリンクを共有しておくので時間がある方は気分転換にやってみるといいでしょう。
なお、正確テストを受ける上での心構えなのですが、●●の性格型だから●●の性格型との相性悪いとか●●は絶対にできないという決めつけはあまりしないようにしましょう。(ユングのタイプ論はあくまで自分と違う心理機能をよく使う人を理解して協力するためのものであり、また、ユング心理学のアンチテーゼであるアドラー心理学では「自分の行動の積み重ねが性格につながる」という考え方を取っており、今では性格はもともとの先天的な性格タイプと行動の積み重ねが相互に影響しているとされている。)

問題2

米国の心理学者ルイス・R・ゴールドバーグによって提唱された、脳機能を基に「神経症傾向」「外向性」「経験への開放性」「協調性」「誠実性」の5つの指標で性格を分類したもの

ビッグファイブ理論が正解です

16タイプ性格論とビッグファイブ理論では「外向性」と「神経症傾向」は共通しているのですが、他の3つの根拠は下記のように異なっています

  • ・16タイプ性格論……ユングの理論
  • ・ビッグファイブ理論……人間の脳の部位とそれぞれの働き
また、ビッグファイブ理論についても簡易性格診断のリンクを共有しておくので、時間があれば気分転換にやってみてもいいでしょう。

問題3

ユング心理学で提唱された「思考」、「感情」、「感覚」等の心理機能のうち、その人が無意識下で一番よく使う心理機能のことを何というか

主機能が正解です

ユング心理学で提唱されている心理機能については下記の4つがあります。

  • ・感覚(S)……五感を用いて情報を取り入れる機能
  • ・直観(N)……ひらめき、イメージのような無意識的な知覚を基に情報を取り入れる機能
  • ・感情(F)……感情に基づいて物事を判断する機能
  • ・思考(T)……合理性に基づいて物事を判断する機能
そして、この4つの機能のうち、各個人の使用頻度に応じて下記のように呼ばれています。
  • ・主機能……無意識化でよく使う機能
  • ・補助機能……主機能とセットにして使う機能
  • ・第三機能……あんまり使わない心理機能
  • ・劣等機能……ほとんど使わない心理機能
また、ユングの心理学を発展させてカジュアルにした「16タイプ性格論」で自分のタイプが分かっている前提にはなりますが、劣等機能の使い方を説明した動画があったので参考までに情報共有しておきます。

問題4

心理学者エイレン・N・アーロンによって提唱された生まれつき感受性が高く敏感な気質を持つ人のことを何というか

HSPが正解です

HSPはHighly Sensitive Personの頭文字からきています。
なお、他の選択肢は発達障害のアルファベットを示しており、具体的には下記の通りです。

  • ・ADHD……注意欠陥/多動性障害
  • ・LD……学習障害
また、本ページにのせているとややこしいのですが、HSPは先天的な性格であり、障害ではないそうです。

問題5

自閉症スペクトラムの特徴として不適切なものはどれか

衝動性が正解です

自閉症スペクトラムの特徴は以下の3つです。

  • ・対人関係の障害……他者の心を想像することが困難さ(心の理論の獲得の遅れ)
  • ・コミュニケーションの障害……空気を読むことが出来ない
  • ・こだわり行動……常に同じであることを望む

問題6

自閉症スペクトラムのうち、知的な発達と言語の発達に遅れが存在しないことを何というか?

アスペルガー症候群が正解です

なお、他の選択肢は以下の障害をアルファベット表記したものです。

  • ADHD……注意欠陥/多動性障害
  • LD……学習障害

問題7

学習障害をアルファベット表記したものは何と呼ばれるか?

LDが正解です

LDはLearning(ラ一ニング)という「学習」という意味を持つ英単語とDistablitys(ディスタビリティ)という「困難」という意味を持つ英単語の各頭文字を取られています。
学習障害は知的発達に遅れはないが、脳の特性により以下の特定のものの習得と使用が困難であることをいいます。

  • ・読みの障害
  • ・書き表現障害
  • ・算数の障害

問題8

注意欠陥/多動性障害をアルファベット表記したものは何と呼ばれるか?

ADHDが正解です

Attention(アテンション)は「注意」、Deficit(ディフィシット)は「欠如」Hyperactivity(ハイパーアクティビティ)は「とても活発な」、Disorder(ディスオ一ダ一)は「障害」という意味の英単語であり、これらの各単語の頭文字を取ってADHDと呼ばれています。

問題9

教育基本法の4条2項にも定められている障がいのある子どもが他の子どもと同じ「教育を受ける権利」を確保できるように必要な変更や調整を行うこと

合理的配慮が正解です

合理的配慮には、以下の3つのことが大切とされています。なお、箇条書きにしている部分のうち1番上に記載している部分は教員採用試験の法規の問題でもきかれることがあるので、余裕があれば合わせて覚えておくといいでしょう。

  • ・障がいのある子どもの状況に応じて必要な支援を行うこと(教育基本法4条2項)
  • ・学校が必要かつ適当な変更、調整を行うこと
  • ・学校の体制面、財政面に応じて過度な負担を課さないこと
また、障害者の権利に関する条約や教育基本法において、「合理的配慮」の否定は障害を理由とする差別に含まれるそうです。

問題10

「障害」に関する考え方のうち、社会不適応は多くの人の社会慣習が一部の人に適応しにくいものとして作られている結果として発生するという考え方

社会モデルが正解です

「障害」に関する考え方は大きく以下の2つに分けられます。

  • ・医学モデル……社会不適応は本人の身体や脳の病気と捉え、障害者本人が努力して克服するべきとする考え方
  • ・社会モデル……社会不適応は多くの人の社会慣習が一部の人に適応しにくいものとして作られている結果として発生するという考え方

問題11

ユングが提唱した4つの心理機能のうち、ひらめき、イメージのような無意識的な知覚を基に情報を取り入れる機能を何というか

直観(N)が正解です

ユングが提唱した4つの心理機能は下記の通りです。

  • ・感覚(S)……五感を用いて情報取り入れる機能
  • ・直観(N)……ひらめき、イメージのような無意識的な知覚を基に情報を取り入れる機能
  • ・感情(F)……感情に基づいて物事を判断する機能
  • ・思考(T)……合理性に基づいて物事を判断する機能
4つの機能のどれがよく働くかには個人差があるそうです。
4つの機能のうち、本回答の「直観(N)」が一番イメージしにくいので「直観(N)」の働きが割と強い傾向がある管理人による経験から補足しておくと、「直観(N)」が強い人あるあるってこんな感じなのかなぁと思っています。
  • ・細部より全体像を重視してインプットする。(詳細を覚えていない)
  • ・哲学や心理学、文学が好き
  • ・「とにかくやってみよう」よりも「理論に当てはめた実践」を好む
  • ・特に意識しなくてもで全く関係なさそうな複数のことを結び付けて考えられる。(例、アドラー心理学ってフロイト心理学、及びユング心理学のアンチテーゼだから対比して覚えられるな。この図形と方程式の問題ってベクトル使っても解けるよな……等)
また、ユングの心理学を発展させた上でよりカジュアルに簡略化した「16タイプ性格論」のものですが、心理機能の「直観(N)」が強い人(動画内では「N型」)について「感覚(S)」の心理機能が強い人(動画内では「S型」)と比較してより詳しく説明した動画があるので情報共有しておきます。