問題1
言語活動のうち、思考のための言語を示したものはどちらか
外言が正解です
言語の使用方法に関して分類すると、言語は以下の2つのように分けられます。
- ・外言……コミュニケーションのための言語
- ・内言……思考のための言語
問題2
赤ちゃんが人物を認識できるようになる時期
3か月が正解です
赤ちゃんははっきり人を識別できない状態では誰に対しても笑いかけますが、生後3ヶ月程して識別できるようになると、人見知りが見られるようになります。
問題3
自己内で説得性の高い概念ことを何というか?
生活的概念が正解です
説明する内容は、理解のしやすさによって、以下の2つに別れています。
- ・生活的概念:自己内で説得性の高い概念
- ・科学的概念:より抽象度の高い概念(例:初見の専門用語)
問題4
危機を経験していないにも関わらず、特定の生き方、価値観などに積極的に関与している青年軍
フォークロージャ一が正解です
fore(フォー)は「前方の」closure(クロージャ一)は「終結」という意味をそれぞれ表しています。
青年期では多くの人が、色んなものを見たり経験しながら自分の生き方や価値観がはっきりとしてくるのですが、早い段階でそれらが完了していることから「早期完了」と呼ばれ、それを横文字ではフォークロージャと呼ばれています。
問題5
赤ちゃんの発する声のうち、母音と子音が混ざっているもの
喃語が正解です
赤ちゃんの発する声は赤ちゃんの成長段階と声の種類により、大きく以下の2つに別れています。
- ・ク一イング……母音だけの、生後1ヶ月くらいから発する音
- ・喃語……母音と子音が混ざっている、生後4ヶ月くらいから発する
問題6
社会的責任猶予期間
モラトリアムが正解です
moratriam(モラトリアム)はラテン語で遅延するという意味を持つ「morari」(モラリ)が語源となっています。
元々は法律用語として「支払猶予期間」使用されていたのですが、色んな分野に広がっていって心理学の分野では「(子どもが)完全な大人になるまでの猶予期間」という意味として使用されています。
問題7
2歳~小学校低学年頃の、アニミズムのような思考が見られる発達段階
前操作的思考期が正解です
ピアジェの認知発達段階の理論によると、以下の4つに分かれているそうです。
- ・感覚運動期……0~2歳
- ・前操作的思考期……2~8歳
- ・具体的操作期……8~11歳
- ・形式的操作期……11歳~
問題8
ストレス状態に直面したときに、軽減したり、除去したりなどの対応方法
ストレス・コーピングが正解です
ストレス・コーピングは大きく以下の2つに分類されています。
- ・情動焦点型コーピング……否定的な情動の軽減
- ・問題焦点型コーピング……問題解決のために変化させる
問題9
小学校中学年から見られる、保存性の概念や論理的思考が見られる発達段階
具体的操作期が正解です
ピアジェの認知発達段階の理論によると、以下の4つに分かれているそうです。
- ・感覚運動期……0~2歳
- ・前操作的思考期……2~8歳
- ・具体的操作期……8~11歳
- ・形式的操作期……11歳~
問題10
ストレス反応の3つの時期のうち、一番早い段階のものはどれか
警告反応期が正解です
ストレスに対してじて身体が反応することを汎適応症候群といいますが、ストレス反応は時間に応じて以下のように分けられています。
- 警告反応期……ストレスに適応するために身体の体勢を整える
- 抵抗期……ストレスに対して身体が一時的な適応をした状態
- 消耗期……ストレスに対応するエネルギーが無くなってしまった状態
問題11
小学校高学年以降の、抽象的な思考ができる時期のことを何というか?
形式的操作期が正解です
ピアジェの認知発達段階の理論によると、以下の4つに分かれているそうです。
- ・感覚運動期……0~2歳
- ・前操作的思考期……2~8歳
- ・具体的操作期……8~11歳
- ・形式的操作期……11歳~
問題12
真横で同じ遊びをしているが、お互いに関わりはない状態
並行遊びが正解です
複数人で遊んでいる状況は人同士の関わりによって以下のように分類されます。
- ・並行遊び……真横で同じ遊びをしているが、お互いに関わりはない状態
- ・連合遊び……当事者同士で、関わり合いながら同じことをして遊んでいる。
- ・共同遊び……遊びの中で、分業が見られる状態
問題13
頭の中で想像したり、筋道を立てて考える作用のこと
表象が正解です
表象は形に表れているものに対して、心が持つ印象と私は理解しています。
問題14
9歳頃の子供から見られる同性だけからなる自分たちだけのルールを守ろうとする集団
ギャング・エイジが正解です
9歳頃の子供からの友達関係は同性の似たような人と集団を作る傾向にあります。
その年齢の集団では、時々親や先生の指示を聞かずに、自分たちのルールにのみ従うことがあり、その様子がギャングのようにに見えることからギャング・エイジと呼ばれています。
問題15
子どもが夢や思考を実際の世界と混同してしまう考え方
実念論が正解です
念には「思う、考える」という意味があります。 小さい子は実際のことと心で思ったことが混ざる傾向があるのでそれぞれの漢字を取って実念論と呼ばれています。
問題16
人間関係をその人が好きと思っているか、嫌っているかを相関図で表したもの
ソシオメトリック・テストが正解です
Sicous(ソシオス)は「仲間」、Metrum(メトル)は「測定」という意味を示すラテン語の単語であり、これらが合わさって形容詞かしたものがsicoumetric(ソシオメトリック)とされています。
名称だけは難しそうですが、要は物語の相関図のようなイメージのものと考えるといいでしょう。
問題17
すべてのものを人間が作ったと思い込んでしまう子ども特有の考え方
人工論が正解です
なお、人工は「人による工作物」ということを示しています。
問題18
友達関係のうち、自分と似ている度合いを示したもの
類同性が正解です
友達同士でもつ性質は以下の3つに別れています。
- ・近接性……住んでいる場所が近いこと
- ・類同性……お互いに似ていること
- ・相補性……互いに補い合うことができる
問題19
他者には自分自身と違った心があり、仕草や行動から類推することができること
心の理論が正解です
心の理論が見られるようになるのは、小学校中学年(具体的操作期)からとなります。
また、心の理論の有無を確認する方法としては、三つ山課題などの誤信念課題が有効とされています。
問題20
キュ一ブラ・ロスの死の受容までの5つのプロセスのうち、初めに出てくるものはどれか?
否認が正解です
キュ一ブラ・ロスの死の受容までの5つのプロセスは以下の通りです。
- 否認
- 怒り
- 取引
- うつ
- 受容
問題21
他人の思っていることと現実が食い違っているときに、事実ではなく「相手の想像」に基づいた行動をすると予想できるかを確認すること
誤信念課題が正解です
誤信念課題として有名な物の例の一つには「三つ山課題」というものがあります。
三つ山課題は別な角度から3つの山の模型を見ている人の見た目が変わっていることを想像できるかを確認するテストです。
この試験によって、他人の視点に立って想像することができるかをチェックすることができます。
問題22
エリクソンによって提唱された大枠となる年齢ごとに応じて達成することが望ましいとしたもの
発達課題が正解です
また、他の選択肢である心理社会的危機はハヴィガーストが言ったキ一ワードであり、発達段階ごとに危機を乗り越えることによって成長すると述べています。
問題23
発達の方向性tおして正しいものはどれか
中枢部分→末梢部分が正解です
子供の発達は「全体→細部」という順番に発達しています。
そのため、子供が不器用なのも発達段階によるものも大きく、成長によって器用にはなります。
問題24
赤ちゃんに見られる反射行動のうち、体の向きを急に変えると抱きつく仕草をすること
モロ一反射が正解です
赤ちゃんは生きるために新生児反射が備わっており、具体例としては以下の通りです。
- ・バビンスキー反射……足の裏を刺激すると足の指を広げる反射
- ・パラシュート反射……赤ちゃんを持って空中にいると、パラシュートのように手足を広げる反射
- ・モロ一反射……体の向きを急に変えると抱きつく仕草をすること
問題25
発達に必要な学習の効果が最も有効に当てはまる有効な期間
臨界期が正解です
臨は「その場に直面する」、界は「境界」という意味をそれぞれ持ちます。
例えば、子どもの第一言語の習得は小さいうちが特に早く、早期教育の根拠になっています。
問題26
個人の発達と人格は遺伝と環境の両方によって決まり、それらは互いに影響するという考え方
相互作用説が正解です
遺伝と環境の影響は以下の4つの学説があります。
- ・生得説……遺伝のみが影響し、環境を変えようが本質は変わらないという考え方
- ・環境説……環境のみが影響し、同じ環境であればどんな人も同じようになるという考え方
- ・輻輳説……遺伝と環境は両方とも影響するが、それらは互いに独立した部分で作用し、互いに影響することはないとする考え
- ・相互作用説……遺伝と環境は両方とも影響し、それらは互いに影響するという考え方
問題27
学習で得られる効果は発達段階による準備が必要である考え方
レディネスが正解です
レディネス(Rediness)はレディ(Ready)という「準備する」という意味を持つ英単語の名詞形です。
内容によっては早期教育を受けていようが受けていなかろうが、一定の年齢になると同じ出来になるので物事ができるようになるには発達段階による準備が大切になる考え形です。
このレディネスという考えは、早期教育の効果は薄いという根拠になっています。
問題28
一緒に帰ったり連れションするなどの、相手と常に一緒にいようとする行動
親密確認行動が正解です
親密確認行動と相互理解行動はどちらも似ていますが、厳密には以下の違いがあるそうです。
- ・親密確認行動……相手と常に一緒にいようとする行動
- ・相互理解行動……相手の立場、考え方を理解した上で共存できるように調整を測っていくこと
問題29
一人の主要な人物に選好性を示す子どもの傾向
モノトロピーが正解です
Mono (モノ)は「唯一の」、tropy (トロピー)は「特定の方向に向かう」という意味を示すギリシャ語の単語です。
子どもが特定の親に向かって行く様子からモノトロピーと呼ばれています。
問題30
世代間において、次の発達段階に進む年齢が小さくなっていること
発達加速現象が正解です
選択肢は二つとも言葉や意味は似ていますが、下記のような違いがあります。
- ・発達加速現象……世代間において、次の発達段階に進む年齢が小さくなっていること
- ・発達勾配現象……地域間における同一世代の発達段階の差