thumbnail 一問一答の一歩

問題1

ソフトウェアの使える時間の割合をしめしたものはどれか

可用性が正解です

可用性も信頼性も似たような言葉であり、勉強の序盤の段階ではどちらも故障のしにくさと理解してもらえればOKです。
稀に、可用性と信頼性の細かい違いが試験に出ることがあり、いざ出ると基本戸惑いやすいことから出題しました。
違いの詳細を載せると以下の通りです。

  • 信頼性……ソフトウェアの故障までの時間を用いて故障のしにくさを測定する
  • 可用性……機器が使える総時間の割合で故障のしにくさを示します。
そのため、信頼性と可用性が大きく乖離する状況は以下の通りです。
  • 可用性高,信頼性低:しょっちゅう使えなくなるけど、基本数秒で復旧して使えるようになってる。
  • 可用性低,信頼性高:故障はほぼ起こらないに近いが、一度故障したら半永久的に復旧されない。
プログラマ-の視点では、プログラムの工夫とは基本的に可用性(に繋がる保守性)をプログラムに落とし込むことであるので、特に保守性、可用性が大事とされています。

問題2

誰にとっても使いやすいシステムになっているかをの度合い

使用性が正解です

使用性はどうすれば操作しやすいか分かりやすいことを示しており、英語表記では「ユ-ザビリティ」とも呼ばれています。
なお、使用性が低いと、利用者が思った通りに動かすことが出来ないという弊害が起こります。
アクセシビリティは誰でもシステムにアクセスすることができること,アクセス制限がかかっていないことです。
可用性はソフトウェアの使える時間の割合をしめしたものです。これが低いということは故障している時間が長いということを示しています。どれかです。

問題3

別環境に移しても動作すること、

移植性が正解です

別なパソコンに移すことは移殖と呼ばれているので、移植性が正解となります。
複数人で協力しながら作成を行う場合、ある程度の移植性を保ちながら作成しないと、人が増えたり、変更をする度に環境構築という大きな手間をかけなければならないので、利用する側だけでなく、開発する立場からしても大切な観点となります。
完全性は資産の正確さ、完全さを保護する性質、原子性は実行済か未実行の2択で表示される性質です。

問題4

資産の正確さ、完全さを保護するとくせい

完全性が正解です

ここでの「完全」とは改ざんされていないこと、完成されているものを指しています。
完全性を満たさない状況は、完成した後に不正な改造を受けていること、デ-タ送信の際にデ-タが壊れてしまうことです。
なお、他の選択肢の原子性は実行済か未実行で表示すること、機密性は認められた人だけがアクセス出来ることをそれぞれ意味しています。

問題5

認められた人だけがアクセス出来ること。

機密性が正解です

会社で情報関係のものを取り扱っていると、情報が想定外に改造されたり、流出したりする可能性があります。
これらのリスクは情報にアクセス出来る人が多ければ多いほど強くなるので、想定外のアクセスを防ぎ管理することで不審者がアクセスしにくくなり、仮にアクセスされても、使用者が少ないことから発見しやすくなることの2点からこれらのリスクを抑えることが出来ます。
機密性を実現する方法の一つの例として、linux(というOS)にアクセス権限を設定する……という機会が昔あったので、参考までに紹介だけしておきます。

問題6

実行済か未実行で表示することはトランザクションの何性とよばれているか

原子性が正解です

原子は物質の最小単位であることからよくこれ以上分割できないものとされています。
(ここで原子は素粒子に分解出来るとは言ってはいけない)
分割できないということは陽子だけとか電子だけのように一部だけが存在することはありえないことから、全部あるか、全くないかのどちらかの状態出あることを示します。

問題7

これ以上分割することのできない命令(トランザクション)において個々の命令の実行結果が正しい

独自性が正解です

複数人でデ-タをいじっていると、デ-タに対する命令が、複数同時に実行されることが時々あります。
その際に、一つ一つの命令が他の命令からの影響を受けずに独立して実行されることをトランザクションの独自性と言います。
また、他の選択肢の原子性は実行済か未実行でのみ表示され、途中まで実行済とはならない性質のこと、完全性はトランザクションで使用される言葉ではありませんが、資産の正確さ、完全さを保護する特性のことを指します。

問題8

処理の前後によるデ-タの矛盾が起こらず、常にデ-タの整合性が取れていることはトランザクションの何性と呼ばれるか

一貫性が正解です

デ-タの整合性が取れていることはデ-タが一貫しているとも言えるので、一貫性と呼ばれています。
覚える際は「常にデ-タの整合性が取れていること」とした方が覚えやすいようにも思えます。
なお、他の選択肢の原子性は実行済か未実行で表示すること、完全性は資産の正確さ、完全さを保護する性質です。

問題9

システムの回線状況がよく、利用者制限等が強すぎないがこと

アクセシビリティが正解です

アクセシビリティはaccess(アクセス)という「経路、近づく手段」とability(アビリティ)という「出来ること」という2つの英単語を組み合わされています。
これらの組み合わせから直訳では「近づくことが出来ること」という意味となり、そのことから問題文中の意味として使われます。
また、他の選択肢の使用性はシステムの使いやすさの度合いを、可用性は故障のしにくさをそれぞれ示したものです。

問題10

利用者がストレスなく目的達成できること

ユーザビリティが正解です

ユーザビリティはUse(ユ-ズ)という「使う」という意味と、ability(アビリティ)という「できること」という意味の二つの単語が組み合わさった単語です。
これらの意味を組み合わせて直訳すると「使えること」という意味になり、そこから使いやすさという意味へと繋がっています。
また、他の選択肢の可用性はソフトウェアの使える時間の割合を示したもの、アクセシビリティは通信状況の制限が少なく、誰でも使用できる度合いです。

問題11

デ-タの分散を意識させないこと

分散透過性が正解です

透過には「透き通ること、通り抜けること」という意味があります。
そのため、コンピュータにおいてもデ-タが通り抜けることが出来ることをしめすため、分散透過性は分散していようがデ-タは自由に行き来できまことから問題のような意味となります。
ちなみに、他の選択肢の位置透過性はデ-タ位置知らなくもアクセスできることです。

問題12

デ-タ位置知らなくもアクセスできること

位置透過性が正解です

透過には「透き通ること、通り抜けること」という意味があります。
そのため、デ-タのあるファイルががどの位置にあろうが、通り抜けられるため、デ-タの位置をいちいち考えずにから問題文のような意味になっています。
また、他の選択肢のアクセシビリティも常にアクセス出来ることを示していますが、こちらはデ-タの位置ではなく、通信や利用者制限に焦点を当てているので誤りです。
また、リエントラントについてはファイルの場所について焦点を当てているということは同じなのですが、こちらは利用者ではなく、ファイル構成に焦点をあてた言葉であるので誤りです。

問題13

サ-バの停止しても一瞬で他サ-バに切り替わること

障害透過性が正解です

透過には「透き通ること、通り抜けること」という意味があります。
障害があろうがあたかも障害の起こった部分を通り抜けてシステムが動いているかのように見えることから、そう呼ばれています。
他の選択肢の信頼性は故障のしにくさを示してはいますが、厳密には故障してからの復旧時間の短さではなく、使い始めてから故障をするまでの時間の長さを示しているので誤りです。
コールドスタンバイはも予備系を用いて障害が起こったときにスタンバイはしているものの、切り替えには時間がかかる形式であるので誤りです。

問題14

どのpcからでもアクセスするできること

アクセス透過性が正解です

Acsess(アクセス)は「近づく手段」という意味を示した英単語です。
また、透過には「透き通ること、通り抜けること」という意味があります。
そのため、近づく手段であるPCの種類に関係なく、プログラムの入口を通り抜けることが出来て使用することができます。
ちなみに、他の選択肢の移植性はプログラムを別環境に移しても動作する度合ですが、こちらは利用者のPCの種類ではなく、プログラムが入っているPCの種類についていっているので誤りです。また、分散透過性はデ-タの分散を意識させないことを意味してです。

問題15

自分の中で自分を呼び出せること

リカ-シブが正解です

Recursive(リカ-シブ)には「再帰的」という意味があります。
再帰的とは自分が自分自身を呼び出すことを指します。
再帰的の具体例をあげると、「自分でできる」というのは話している人が話しの途中で話して自身が登場ているので、このような表現を再帰的な表現と言います。

問題16

再利用できること

リユーザブルが正解です

Reusable(リユーザブル)はreという「もう一度」という意味の接頭辞,useという「使う」という意味の単語、ableという「~できる」という意味を持つ接尾辞の3つから構成されています。
これらを全て組み合わせると「再利用可能な」という意味を持ちます。
リユーザブルなプログラムを作成するのは適当にプログラムを作成するよりも時間はかかりますが、使いまわせる分後々別なプログラムを作成することを考えると時間短縮に繋がります。

問題17

同時呼び出しに対応できること

リエントラントが正解です

Reentrant(リエントラント)はreという「もう一度」という意味の接頭辞、entry(エントリー)という「入る」という意味の英単語を名詞化した英単語を組み合わせたものです。
これらを組み合わせると「再入可能」という意味になります。

問題18

ファイルの場所を変えても使用できること

リロケ-タブルが正解です

リロケ-ダブルはアルファベットではrelocatableと表記されます。
reは「もう一度」という意味を表す接頭辞、locateは「場所」を表す英単語、ableは「~出来る」という意味を表す接尾辞です。
単語と接頭辞、接尾辞から意味は「もう一度場所を設定できる」という意味になります。
試験では綺麗な日本語に直して「再配置可能」との表現で書かれることもあるので同じ意味と対応出来るようにしておきましょう。

問題19

データを複数の場所に分散して設置した場合、一貫性,可用性、分断体制のうちに2つまでしか満たすことが出来ないこと

CAP定理が正解です

一貫性(Consistency),可用性(Avaiability),分断体制(Partion Tolerance)の頭文字をとってCAP定理とされています。
なお、パレートの法則は売り上げの8割は優良な2割の製品が占めることを示したものです。