thumbnail 一問一答の一歩

問題1

ユーザーの誤操作を防ぐようにシステムを設計すること

フールプルーフが正解です

フェイルセーフとフールプルーフの違いはややこしい上に頻出であるので、おさえておきましょう。
フェイルセーフは誤った操作(fail)をしても安全(safe)であるのに対し、フールプルーフはそもそも誤った操作(fool)を使用者が避ける(ploof)ための仕組みです。
また、もう一つの選択肢であるフォ-ルトアボイダンスは信頼性の高い部品を使用することで故障を少なくすることです。

問題2

故障が起きた時に即停止する等、障害が起きても安全になるようにすること

フェ-ルセーフが正解です

Fail(フェ-ル)は「失敗する」、safe(セ-フ)は「安全に」という意味を持っています。
ここでのフェ-ルは具体的には障害といういみがあるため、単語の意味を組み合わせると障害が起こったとしても問題に記載したように安全な方向に作動するものであると推定することができます。

問題3

信頼性の高い部品を使用することで故障を少なくすること

フォ-ルトアボイダンスが正解です

Fault(フォ-ルト)は「失敗」、avoidance(アボイダンス)は「避ける」という意味をそれぞれ持つ英単語です。
これはどちらかと言うと事前対策であり、そもそもエラーが起こらないように品質の高い部品を用いることを指します。
フェ-ルセーフは故障が起きた時に即停止する等、障害が起きても安全になるようにすること、フォ-ルトトレランスは機器を二重構成にすることで一部が故障しても全体は停止しないようにすることです。

問題4

一部に故障が起きても範囲を縮小して使用することができるようにすること

フェ-ルソフトが正解です

Fail(フェ-ル)は「失敗」Soft(ソフト)は「柔らかい」という意味をそれぞれ持つ英単語です。
ここでは、柔らかいは柔軟に対応するという意味を持つため、故障が起きたときにもエラーが起こらないように必要なものを可能な限り提供できるようにするという考え方です。
フェ-ルオ-バは障害発生時、自動的に予備系に切り替えを行うこと、フォ-ルトマスキングは故障発生時に影響が外部に出ないようにすることです。

問題5

機器を二重構成にすることで一部が故障しても全体は停止しないようにすること

フォ-ルトトレランスが正解です

トレランスは「許容度、寛大さ」という意味を持っています。
一つの機器に故障が起きても、予備系に切り替えて業務を行うことが出来るので、ある程度までの失敗は許容されるエラーの事後対策になっています。
フェ-ルバックも予備系に関することでは共通しているのですが、こちらは障害回復後に予備の機械から通常用の機械に戻すことであるので不正解です。
フェ-ルソフトは故障が起きても稼働するようにする点では共通していますが、こちらは予備系に切り替えるのではなく範囲を縮小して対応するので誤りです。

問題6

故障発生時に影響が外部に出ないようにすること

フォ-ルトマスキングが正解です

Fault(フォ-ルト)は「失敗する」,Masking(マスキング)はmask(マスク)から派生した言葉で、「覆う」という意味を持っています。
広い範囲でサ-ビスを展開している場合、外部に故障の影響が出ると,トラブル対応が大変になるため、影響を小さくするために行われます。

問題7

障害発生時、自動的に予備系に切り替えを行うこと

フェ-ルオ-バが正解です

Over(オ-バー)は「覆い被さる、乗り越える」という意味を持ちます。
これはfailつまり何か失敗が起こった時に、予備系に即座に切り替わるために、予備系が覆いかぶさったように見えることからそう呼ばれています。
なお、他の選択肢であるフェイルセーフは誤った操作(fail)をしても安全(safe)であり、フールプルーフはそもそも誤った操作をできないようにすることです。

問題8

障害回復後に運転を予備の機械から通常用の機械に戻すこと

フェ-ルバックが正解です

Fail(フェ-ル)は「失敗する」、Back(バック)には「戻る」という意味があります。
予備系を使ったシステム運用をしていて障害(Fail)の対応が終わって障害発生前の状態に戻す(Back)ことからフェ-ルバックと呼ばれています。
また、選択肢には乗っていませんが、デ-タベ-スを元に戻すロ-ルバックともややこしいので混乱しないように気をつけましょう。