問題1
空間上について、中心にある一点からの面までの距離が必ず同じになる図形の名称は何か
球が正解です
球は数学的には扱いが難しいので、あまり問題として出題はされにくいです。
中学の内容ですが、球の数学的な性質をあげておくと以下の通りです。
- ・表面積=4×円周率×半径2
- ・体積=43×円周率×半径3
問題2
立体な図形の境界となっている平面な図形のことを何というか?
面が正解です
面と辺はそれぞれ図形の境界になっているという点では同じなのですが、以下の違いがあります。
- ・面……図形の境界となる平面
- ・辺……図形の境界となる線
問題3
向きが違っているにも関わらず、互いに交わらない二つの直線の関係のことを何というか
ねじれの位置が正解です
本来同一平面上にあれば向きの違っている2直線は交わっているにも関わらず、交わらない様子がねじれているように見えることからねじれの位置と呼ばれています。
また、他の選択肢については以下の通りです。
- ・垂直……2直線のなす角が90°
- ・平行……向きが同じであるが故に交わることの無い2直線の関係
問題4
図形を真横から見た図に当てはまるものはどれか
立面図が正解です
空間図形に関する図については以下の通りです。
- 立面図……真横から見た図
- 平面図……真上から見た図
- 投影図……立面図と平面図を組み合わせて立体を表現する書き方
- 展開図……辺に沿って切ったときの図
- 断面図……立体をぶった斬った時の断面となる図
問題5
円柱、円錐の側面をえがく線分
母線が正解です
円錐の展開図を描いた時に、側面はおうぎ形になるので、側面のおうぎ形の中心角や円錐の表面積を求めたりするのによく利用されます。
問題6
底面が正方形で高さが底面の正方形の半分である円錐は同じ高さの1/3である。これを積分を使用せずに説明するにはどのようにすればよいか?
立方体の反対側の頂点を引くが正解です
なお、各高さごとの面積を力技で出すことは積分の考え方になるので、本問題(中学生に説明する場合)では不適切です。
錘体の体積は13と覚えてもいいのです。
しかし、なぜそうなるのかも合わせていつでも作れるようにしておくと、ど忘れしたときにすぐに思い出しやすくなります。
(無意味な暗記より、意味の分かるもののほうが、人は記憶に強く残りやすいため)
問題7
立方体の反対側の頂点への線の長さは辺の何倍か
√3倍が正解です
このことが聞かれることはほとんどないのですが、知っていると大幅に計算時間を短縮できる上に、割と覚えやすい形であるが故に出題しました。
計算の理屈は以下の通りです。
一つの面の正方形の辺の長さをdとすると、三平方の定理より正方形の斜辺の長さはいかのようになります。
- √d2+d2=d√2
そのため、三平方の定理より、求める長さは以下のようになります。
- d√1+2=d√3
問題8
四角柱の体積は同じ底面積、高さを持つ四角錐の何倍か
3倍が正解です
底面積と高さが等しい四角柱と四角錐の体積を比較すると、以下の関係があります。
- (四角柱の体積)=3×(四角錐の体積)
- 1辺の長さが1の立方体を考える。
- 反対側の頂点への対角線を4組引く。
- 対角線を用いて6つの四角錐を考える。
- 対象の四角錐は高さが12であり、体積は16であることを確認する。
問題9
正多面体の種類は何種類か?
5種類が正解です
正多面体の種類は以下の5つのみとされています。
- ・正四面体
- ・正六面体(立方体)
- ・正八面体
- ・正十二面体
- ・正二十面体
理屈はとしては難しめの「オイラーの多面体定理」を用いて解説されるのですが、気が向いたら見てみるといいでしょう。