thumbnail 一問一答の一歩

問題1

平成30年度の学習指導要領によると、数学を通して問題解決の何を重視した振り返りができることを目標としているか?

過程が正解です

本問題の内容は教員採用試験でも受けない限りは覚えなくていいですが、数学の勉強の参考として情報共有しておきます。
校種ごとに算数と数学と呼ばれていますが、それぞれ根底にある考え方が以下のように異なっています。

  • ・算数……実用的な問題を数を用いて解決する
  • →「答え、結果」を重視
  • ・数学……数の論理的な性質を考察する。
  • →「過程」を重視
学習塾などでの数学の授業で問題の解説を聞いたりすることがあると思います。
数学を通したの問題解決は極論を言ってしまうと「内容や解」自体に実用的な意味はないのです。
しかし、理解する過程でなぞっている論理に対して「本当にそうなるのか」、「なぜそうなるのか」と自分の頭で納得するまで検討する練習をすることには意味があると考えています。
というのも、現実の起こる問題に対して改めて自分の考えを振り返るときというのは、自分一人で答えが出てこない時に他の人の意見や考え方を聞いたときが多いです。
そのとき、話し合いで出てくる考えに対して、「論理が飛躍していないか」、「何が前提条件か」という論理的な検討は数学の考える過程と共通しており、使えると役に立つように思えます。

問題2

学校の学習指導要領で数学教育において習得を目標としている2つの知識に当てはまらないものはどれか?

解法が正解です

上記の内容は教員採用試験の数学でも受けない限り不要ですが、勉強の方針の参考として私の考え方と解釈をからめながら共有しておきます。
数学を学ぶことの意味の一つには、一つの側面として数学で学んだことを使えるようにするというのがあるのかなぁと思っています。
そして、この「数学を使う」といった側面で必要になるものが数学で暗記するべき内容です。
では、数学の学習で具体的にはどこまで覚えることを目標にすればいいのでしょうか。
これは、平成29年度の学習指導要領によると、中学、高校の数学教育では以下の二つの知識を習得することを目標としています。
※……以降の説明は私の解釈です。

  • ・概念……0や負の数(-3℃)、グラフなど、日常に潜む数学特有の考え方を見て意味が分かるようにするため
  • ・原理、法則……高等教育での他の科目(物理学、化学、経済学)についていけるようにするため
「テスト」がある以上、現状の数学教育では解法の暗記のような感じになっていますが、個人的には解法それ自体には意味が無いので、入試が終わったら忘れてしまってもいいと思っています。

問題3

平成30年度の学習指導要領によると高校における数学の理解度はどんなものを目標としているか

体系的な理解が正解です

本問題の内容は教員採用試験でも受けない限りは覚えなくていいですが、数学の勉強の参考として情報共有しておきます。
校種ごとに算数と数学と呼ばれていますが、それぞれ根底にある考え方が以下のように異なっています。

  • ・算数……実用的な問題を数を用いて解決する
  • →実用的性を重視
  • ・数学……数の論理的な性質を考察する。
  • →理論を重視
そして「体系的」とは、複数の公式を一つの理論として理解するということを意味しています。 そのため、高校数学の体系的な勉強では、具体的に以下のことが大事になってくると私は解釈しています。
  • ・公式をどう使い分けるか(例、nPrnCrの使い分け)
  • ・公式を作れるようにすること(例、2倍角の公式と三角関数の合成は加法定理から作れる)

問題4

学習指導要領によると、数学の問題を題材に考えることで得てほしい物事の考え方に含まれていないものはどれか

文脈的に考えるが正解です

本問題の内容は教員採用試験でも受けない限りは覚えなくていいですが、数学の勉強の参考として情報共有しておきます。
数学を学ぶ意味の一つには、物事を考える練習になるのが大きいと思っていて、数学の学問の特性上具体的には以下の2つの考え方が身につけられるのかなぁとおもっています。

  • ・論理的な考え方……自分や相手の意見が論理的に正しいことを判断できるようにするため
  • ・統合的な考え方……一つの物事をより汎用的に適応できないかという発送が浮かぶようにする
なお、文脈や周りの状況に合わせて考えるというのも社会にでてからは大切なのですが、数学という学問の特性上、忖度するということはないので不適切です。

問題5

平成30年度の学習指導要領で、目標とされている数学の活用のされ方として不適切なものはどれか?

素早く計算できることが正解です

本問題の内容は教員採用試験でも受けない限りは覚えなくていいですが、数学の勉強の参考として情報共有しておきます。
学習指導要領によると、数学の問題を考えて学ぶ過程で活用できるようになるのが望ましいことには以下の3つがあげられています。
※なお、「……」以降の補足説明は私の考えを基にした解釈です。

  • ・物事を数学化する……物事に対して「これ数式化できるんじゃね?」と気付くこと
  • ・数学的に解釈する……話し合いの場で、相手や自分の考えを論理的に検討できること
  • ・数学的に表現する……自分の考えを論理的に説明することができること