thumbnail 一問一答の一歩

問題1

ベクトルa=(2、3)、b=(5、7)においてa+bの結果として正しいものはどれか?

(7、10)が正解です

ベクトルは座標平面上を指定された方向だけ移動するものです。
そのため、初めは原点にある状態からベクトルaによって移動が起こったした結果、(2、3)になります。
次に、(2、3)にある状態からベクトルbに記載された分だけ座標の移動を行うと以下のようになります。

  • (2+5、3+7)=(7、10)
この結果からベクトルaとベクトルbの移動の結果、(7、10)だけ移動したといえるので、解答の通りになります。

問題2

ベクトルa=(3、4)、b=(5、12)においてb-aの結果として正しいものはどれか?

(2、8)が正解です

ベクトルの引き算も数字の引き算と同じようにベクトルaに解答のベクトル加えたらベクトルbになるというものを探せばよいです。
解答となるベクトルの成分を(○、△)と表すと、以下の関係式が成り立てば良いことが分かります。

  • (3+○、4+△)=(5、12)
そのため、上記の状況が成り立つといえるのは、以下の状況であるといえます。
  • (○、△)=(5-3、12-4)
  • この計算結果を求めると解答の通りになることが分かるはずです。

問題3

ベクトル(ax,ay)の実数k倍した結果として正しいものはどれか

(kax,kay)が正解です

ベクトルを実数倍するということは、数字のかけ算と同様に同じベクトルを複数回足すものと考えられています。
同じベクトルを複数回足すということは、各成分を数倍するということと同じなので解答の通りになります。

問題4

座標平面にA(1,2)とB(3,5)がある、この時のベクトルABを求めよ。ただし、ベクトルABとはAの位置を基準としてどの方向にどのくらい進めばBにたどり着くかを示したのとする

(2,3)が正解です

A(1,2)とB(3,5)であるので、Aからx軸方向に2進めるとBのx座標と同じ3,Aからy軸方向に4進めるとBのy座標と同じ7になります。
ベクトルの概念単体では座標平面の問題を解くことにはやくには立ちませんが、次の問題以降に確認する内積や三角比の知識を合わせて使用することができると座標平面内の面積を非常に楽に求めやすくなります。

問題5

ベクトルa=(ax,ay)とベクトルb=(bx,by)の内積の大きさの表し方として不適切なものはどれか

a││b│sinθが正解です

内積の大きさの表し方は以下の2通りです。

  • a││b│cosθ
  • axbx+ayby
問題を解く際にはこれらの2つを等号で結んで方程式を解くことが多いので両方の式を覚えておきましょう。

問題6

内積がゼロになる状況

垂直が正解です

べクトルaとベクトルb 内積の大きさは以下のように表されます。

  • ab=│a│×│b│×cosθ

問題7

ベクトルにあいて2直線のなす角で使用する値に当てはまらないものはどれか

2直線の傾きの値が正解です

直線の傾きの値はtanθと同じになります。
そのため、2直線の傾きを値をtanα,tanβ)とするとその気になればtan(α-β)を用いて用いることはできます。
しかし、これはベクトルを使用した求め方ではないのでこの問題では不適切となります。

問題8

ベクトルのなす角を示すcosはどのようにして求めるか。

2通りの表し方から方程式を組むが正解です

内積の表し方には以下の2通りあります。

  • (ab)=|a||b|cosθ
  • (ab)=axby-bxay
これを変形すると以下のようになります。
  • |a||b|cosθ=axby-bxay
これをcosθについて解くことで以下のように導出できます。
  • cosθ=axby-bxay|a||b|

問題9

垂直の時(内積)=0となる。なぜ?

cosθ=0が正解です

内積の大きさの定義は以下の通りです。

  • ab=|a||b |cosθ
またcosθの定義は以下のように表されます。
  • cosθ=底辺斜辺
そのため、以下の2つが成り立っているといえます。
  • θ=90°のときcosθ=0
  • cosθ=0のとき(内積)=0
そのため、以下のことが成り立っているといえます。
  • θ=90°のとき(内積)=0
また、a1b2=a2b1が成り立つのはaとbが平行のときだけです。

問題10

ベクトルを用いた三角形の面積公式 S= √|a|2|b|2-(ab)2}2 はどの式を基に導出するか?

S=absinθ2が正解です

ベクトルを用いた三角形の面積公式はsinθなのかcosθなのか迷いやすいため、公式の丸暗記ではなく、三角比による面積公式から以下のようにすぐに導出できるようにしておきましょう。

  • absinθ2
  • =ab1-cos2θ2
  • =a2b2-a2b2cos2θ2
  • =|a|2|b|2-(ab)22

問題11

ベクトルの大きさの導出

三平方の定理が正解です

ベクトルaを成分表示で(ax,ay)表している場合、ベルトルによってx軸方向にax、y軸方向にayに移動しているといえます。
ベクトルの大きさとはベクトルの長さのことを表しており、また、ベクトルaとx軸方向に平行な直線、y軸に平行な直線を引くと直角三角形をみることができます。
直角三角形の斜辺の長さは三平方の定理でもとめることができることから、ベクトルの大きさは三平方の定理で導出されます。