thumbnail 一問一答の一歩

問題1

以下のうち、2種類の毒性ガスに含まれないものはどれか?

フルオロカーボンが正解です

冷凍3種で出題される2種類の毒性を持つガスについては下記の通りです。

  • ・アンモニア
  • ・ クロルメチル

問題2

以下のうち代表的な冷媒に当てはまらないものはどれか?

オゾンが正解です

第3種冷凍責任者試験に出てくる主要な冷媒は以下の3つです。

  • ・フルオロカ-ボン
  • ・アンモニア
  • ・プロパン

問題3

アンモニアは鉱油に溶けるか

溶けないが正解です

一般的にものは似た性質を持ったものに混ざりやすい傾向があり、それぞれ下記の性質を持つものと混ざりやすいとされています。

  • ・水……2種類のイオンに別れて、電離できるもの
  • ・油……イオンに別れないもの
水と油は同じ液体でも性質が全然違うものなので混ざることはなく、また、水に溶けるアンモニアは電離するもの(水に近いグループ)なので、電離しないものを溶かす油には基本的に溶けません。

問題4

アンモニア圧縮器の吐き出し温度

高いが正解です

外部との熱のやり取りがない状況で空気の断熱圧縮を行った場合、圧縮の分だけ運動エネルギーが加えられているので、圧縮された分空気の内部にあるエネルギーは上昇します。
外部との熱のやり取りがない状況では、上昇したエネルギーは温度の上昇という形で反映されます。
そのため、アンモニア圧縮機によって圧縮されて吐き出されるアンモニアの温度は高くなっています。

問題5

フルオロカ-ボンガスの密度

空気より重いが正解です

フルオロカーボンは炭素原子Cと水素原子Hで構成されている物質にフッ素原子Fが混ざったものをいいます。
フルオロカーボンの例としてフルオロメタン(CH3F)がありますが空気(N2)との原子量を比較すると以下の通りです。
前提となる原子量は以下の通りです。
(H:1、C:12、N:14、F:19)

  • ・フルオロメタン:12 + 1× 3 + 19 = 34
  • ・空気(窒素):14 × 2 = 28
上記のように、フルオロメタンの方が原子量が大きいので密度は空気よりも重くなります。

問題6

フルオロカ-ボン液の密度

潤滑油より重いが正解です

フルオロカーボン液の例としてはテトラヒドロフラン(C8F16O)があるそうです。
フッ素(原子量は19で、炭素(原子量12)や酸素(原子量14)よりも重く、フルオロカーボン液は上記の化学式のようにフッ素原子がたくさん含まれているので潤滑油よりも重くなっています。

問題7

フルオロカ-ボンが引火する条件

裸火に当てるが正解です

引火と似た言葉に「発火」がありますが、これらはそれぞれ下記の意味を持ちます。

  • ・引火……火花や裸火など、火種があればすぐ燃え広がる状態
  • ・発火……何もせずとも勝手に火が発生すること

問題8

凍結点が0度よりも低い液体の総称

ブラインが正解です

ブラインの例としては、高濃度の食塩水かあります。
なお、食塩水のようにものが溶けている状態では溶けていないものと比べて凍結点(凝固点)が通常より下がって凍りにくくなる現象のことは凝固点降下と呼ばれています。

問題9

フルオロカ-ボンに使用する潤滑油に含まれないものはどれか?

フッ素油が正解です

フルオロカ-ボンに使用する潤滑油は下記の2種類です。

  • ・鉱油
  • ・エ-テル油

問題10

冷凍装置内の潤滑油

冷凍機油が正解です

各選択肢の意味については下記の通りです。

  • ・冷凍機油……冷凍装置内の潤滑油
  • ・鉱油……石油などの、化石燃料由来の油の総称

問題11

圧縮機が追い出す空気の量のことを何というか?

ピストン押しのけ量が正解です

圧縮機の中にあるピストンが空気を押しのける量であることからピストン押しのけ量と呼ばれています。

問題12

フルオロカ-ボンを使用できない材料

アルミニウムが正解です

アルミニウムやマグネシウムは他の金属と比べてイオン化傾向が高く、化学反応しやすい傾向があります。
また、フルオロカーボン内に含まれるフッ素も1価の陰イオンになる可能性はあり、アルミニウムと化学反応を起こすのでマグネシウムを含むアルミ合金とは一緒に使用するべきでないとされています。