thumbnail 一問一答の一歩

問題1

工作物設置の届け出の時期(10000V以下)

使用前が正解です

工作物の設置に関して電圧ごとの届出の時期は以下のようになっています。

  • 1万V以上……30日前に行う
  • 1万V以下……使用前に行う

問題2

工作物設置の届け出の時期(10000V以上)

30日前までが正解です

1万V超は特別高圧(7000V~)であり、大規模なものであるといえます。
大規模であるということは周りへの影響も大きいといえるため、余裕をもって30日前までに届出をする必要があると定められています。

問題3

電気工作物の事故対応(概要報告)の時間

24時間以内が正解です

事故が起こったということは緊急事態であり、安全管理上、早めに行政側も把握する必要があるということは予想できると思います。
概要の報告は報告書に比べると時間がかかるものではなく、事故があったことをとりあえず報告するというニュアンスであることを考慮すると、30日や、遅滞なく(極端に遅くなければいい)では遅すぎることから24時間以内であることが予想出来るはずです。

問題4

電気工作物の事故対応(報告書)

30日以内が正解です

事故が起こった時の届出(報告)までの時間は以下の通りです。

  • 事故の概要報告……24時間以内
  • 事故の報告書作成……30日以内
事故に関してはどちらも緊急事態ではあることから明確な基準が定められています。
しかし、報告書は概要報告に比べると、しょうさいなものであり、時間がかかることから30日と猶予が比較的長くなってはいます。

問題5

保安規定変更から届け出までの時間

遅滞なくが正解です

保安規定は電気事業法を守るために具体的な手段を組織ごとに作成したものです。
日にちの制限のある事故対応や、使用前に行うべき工作物設置の届け出(10000V以上)に比べると、安全性に大きな影響があるわけではなく、かつ緊急事態でもないといえます。
「遅滞なく」は異常なまでに遅すぎなければいいという時間表現ではゆるいものであるのでこれが正しいと予想できるはずです。

問題6

自家用電気工作物設置の届け出までの時間

遅滞なくが正解です

使用前に行うべき工作物設置の届け出(10000V以上)に比べると、自家用電気工作物は安全性に大きな影響があるわけではなく、かつ届出も緊急事態でもないといえます。
「遅滞なく」は異常なまでに遅すぎなければいいという時間表現ではゆるいものであるのでこれが正しいと予想できるはずです。

問題7

電線路維持運用者の調査後に通知する時間

遅滞なくが正解です

30日以内は電気工作物の事故対応(報告書)、使用前は工作物設置の届け出の時期(10000V以上)です。

問題8

絶縁耐力試験の時間

10分が正解です

電気の試験の時間は10分です。また、24時間以内は電気工作物の事故対応(概要報告)です。

問題9

開閉器の圧力に耐える時間

10分が正解です

電気の試験の時間は10分です。また、24時間以内は電気工作物の事故対応(概要報告)です。

問題10

接地省略に使える漏電遮断機の時間条件は何秒以内に遮断することか

0.1秒が正解です

漏電遮断器の接地を省略できる遮断時間は接地抵抗を大きくできる条件とこんがらがりやすいので、整理して覚えましょう。 なお、一覧にすると以下の通りです

  • 0.1秒……接地省略に使える漏電遮断機の時間条件
  • 0.5秒……C,D種の接地抵抗を大きくできる条件
  • ※2秒……B種の接地抵抗を大きくできる条件(B種は電気工事士試験には出ない)です。

問題11

C,D種の接地抵抗を大きくできる条件は何秒以内に遮断することか

0.5秒が正解です

漏電遮断器の接地を省略できる遮断時間は接地抵抗を大きくできる条件とこんがらがりやすいので、整理して覚えましょう。 なお、一覧にすると以下の通りです

  • 0.1秒……接地省略に使える漏電遮断機の時間条件
  • 0.5秒……C,D種の接地抵抗を大きくできる条件
  • ※2秒……B種の接地抵抗を大きくできる条件(B種は電気工事士試験には出ない)です。
C種、D種の接地工事はどちらも低圧電線に行う接地のことを指します。接地は感電防止のために行うものであるので、本来は小さい方が望ましいとされます。
しかし、感電の危険性は流れた電気による熱が一番大きく、熱量は電力かける時間で決まるため、電圧が低く、すぐ遮断される状態であれば、多少は抵抗(電流)が大きくなっても問題ないので、例外が認められています。
また、接地の省略は抵抗無限大とほぼ同じ状況であると考えると接地の省略とはこんがらがりにくくなるはずです。