問題1
使用しない発電機を電力系統から切り離すこと
解列が正解です
解列は電源が複数ある状態において、使わない電源と繋がっているスイッチを切ることを指します。
運用においては、発電所以外の場所で発電された電気の周波数がおかしく、電気事故になりそうになったら対象の発電所を電気的に切り離す形で運用されています。
また、他の選択肢は以下の意味を持ちます。
- 開放……電気抵抗が無限大に近い状況
- 再閉路……遮断器によって開放状態になった回路をもう一度電流が流れるようにすること
問題2
分散型電源から一般送配電業者に向かう有効電力の流れ
逆潮流が正解です
潮流は本来海の大規模な水の流れのことを示しています。電気においてはそれが派生して、発電所から電気の使用者に向かって流れる大規模なな電気の流れのことという意味で使用されています。
それに対して、電気の使用者側から発電所へと、本来とは反対方向の大規模な電気の流れであることから、逆潮流と呼ばれています。
また、逆電流は半導体の電気の流れにくい方向に電流を流すこと(理論の用語)、はです。
問題3
事故で切り離された際に分散型電源事業者が有効電力を供給すること
単独運転が正解です
現在の電力供給の方法は、大きな発電所が複数の区画に対してまとめて送電する形式を取っています。
しかし、この形式では一箇所が壊れると一区画丸ごと使えなくなります。その場合に対象の区画にある電気事業者が電力供給を一区画分だけ行うことから、単独運転に呼ばれていると理解しています。
自立運転は分散型電源が連携電力系統から解列された状態で構内負荷のみに電力を供給している状態です。
問題4
分散型電源が連携電力系統から解列された状態で構内負荷のみに電力を供給している状態
自立運転が正解です
解列は電気的に繋がっていないことを指しており、構内は敷地内のイメージが強いです。
問題文の状態は自分の敷地内で使う電気のみを自分でまかなっている状態であることから、自立運転と呼ばれています。
問題5
電気使用場所に当てはまるものはどちらか
一つの建物が正解です
電気使用場の敷地内のことは需要場所とよばれています。
問題6
需要場所に当てはまるものはどちらか
敷地内全域が正解です
一つの建物の範囲は電気使用場所と呼ばれます。
問題7
造営物に当てはまるものはどちらか
屋根,柱,壁があるものが正解です
人が加工した全ての物は工作物の定義とされています。
造営物は工作物の中の一部であり、土地に固定されていて、なおかつ屋根,柱,壁があるものをさしています。例をあげると以下の通りになります。
○工作物であるが造営物でないもの
- 発電機
- 電線
○造営物であるもの
- 発電所(の建物)
- 電柱
問題8
工作物に当てはまるものはどれか
人が加工した全ての物が正解です
工作物に似た用語をまとめると、以下の通りです。試験でも時々細かい違いを聞かれることがあるので面倒ですがおさえておきましょう。
- 工作物……人が加工した全ての物
- 造営物……工作物のうち、屋根,柱,壁があるもの 建造物……造営物のうち、人が頻繁に出入りするもの
問題9
複合ケーブルは2種類の電線を合わせたものであるが、その組み合わせに当てはまらないものはどれか
低圧ケーブルが正解です
複合ケーブルは高圧ケーブル+弱電流電線です。
問題10
随時巡回方式の方法
適当な間隔をおいて巡回が正解です
発電所の巡回方式を全てまとめると以下の通りです。3つあるので混乱しないようにしましょう。
- 随時巡回方式……適当な間隔をおいて巡回
- 随時監視制御方式……必要に応じて出向く
- 遠隔常時監視制御方式……制御所に常時駐在
問題11
随時監視制御方式の方法
必要に応じて出向くが正解です
発電所の監視方式に関しては以下のようになっています。3種類あってややこしいですが識別できるようにしておきましょう。
- 随時監視制御方式……必要に応じて出向く
- 随時巡回方式……適当な間隔をおいて巡回
- 遠隔常時監視制御方式……制御所に常時駐在
問題12
遠隔常時監視制御方式
制御所に常時駐在が正解です
発電所の監視方式に関しては以下のようになっています。3種類あってややこしいですが識別できるようにしておきましょう。
- 随時監視制御方式……必要に応じて出向く
- 随時巡回方式……適当な間隔をおいて巡回
- 遠隔常時監視制御方式……制御所に常時駐在
問題13
不当率の取りうる値
1以上が正解です
不当率の式は以下のようになっています。
- (最大電気使用量の和)/(合成最大使用量)
- 最大電気使用量の和……必ず20+7=27
- 合成最大使用量……状況に応じて以下のいずれかとなる
- 10+5=15
- 10+7=17
- 20+5=25
- 20+7=27
- (合成最大使用量)<=(最大電気使用量の和)
問題14
引込線は支持物から( )までの電線である
引き込み口が正解です
引込線は引込線は支持物から引き込み口までの電線です。支持物から取り付け点までの電線は架空引込線です。
問題15
架空引込線は支持物から( )までの電線である
取り付け点が正解です
架空引込線は支持物から取り付け点までの電線です。支持物から引き込み口までの電線は引込線です。
問題16
電気用品に当てはまらないものはどれか?
電線が正解です
電気用品は以下の3つのものの総称です。
- 機械
- 器具
- 携帯発電機
- 電線
- 小型発電機
問題17
ヒューズとスイッチを合わせた受電設備
PF・S型が正解です
ヒューズとスイッチを合わせた受電設備はPF・S(PowerFuseSwitch)です。CB型は受電用遮断器(Circuit Breaker)を用いた受電設備です。
問題18
高圧受電設備と低圧架空伝線を施設すること
併架が正解です
併には「あわせる、ならぶ」という意味があります。同じ電気を流す目的の線を近くに設置するために倂ぶという字が使われていると私は理解しています。
また、他の選択肢の言葉も言葉が似ていてややこしいので、整理して記載すると以下の通りです。
- ねん架……三相不平衡を防止するために電線の場所を時々入れ替えること(電力分野の用語)
- 共架……低高圧受電設備と架空弱電流電線を施設することです。
問題19
低高圧架空電線と架空弱電流電線を施設すること
共架が正解です
低高圧架空電線は電気お送るための線、架空弱電流電線は通信を行うための電線であり、それぞれ目的が違っています。
そのため、本来混ざり会うことの無い、別の種類の線を共同で送っていることから共架と呼ばれていると私は理解しています。
また、他の選択肢に関しては以下のようになっています。
- 併架……高圧架空伝線と低圧架空伝線を施設すること
- ねん架……三相不平衡を防止するために電線の場所を時々入れ替えることです。
問題20
自家用電気工作物を作業できる人
認定電気工事士が正解です
第1種、第2種を以外の電気工事士は以下のようになっています。
- 認定電気工事士……自家用電気工作物を作業できる人
- 特殊電気工事士……ネオン、非常用予備発電を作業できる人
- 通知電気工事事業者……自家用電気工作物のみを工事する電気事業者(電気工事士試験には出ない)
問題21
ネオン、非常用予備発電を作業できる人
特殊電気工事士が正解です
第一種、第二種以外の電気工事士は以下のようになっています。
- 認定電気工事士……自家用電気工作物を作業できる人
- 特殊電気工事士……ネオン、非常用予備発電を作業できる人
- 登録電気工事事業者……一般用電気工作物のみを工事する事業者(電気工事士試験には出ない)です。