問題1
空間を隔てて熱が移動する事
熱放射が正解です
放射には位置が離れるように移動することという意味を持ちます。
熱に関しては気体を通して熱が四方八方に移動することをさしています。
また、言葉はややこしいですが、熱貫流は高温流体が固体壁を通して低温流体に熱を伝えることです。
問題2
固体と液体が接して熱移動する事
対流熱伝達が正解です
対流は流体の一部を温めると、反対側にある物が流れることで最終的に全部がほぼ均等に温まることをいいます。
選択肢の熱貫流も高温流体に関する熱の移動という点では共通していますが、こちらは熱が固体壁を貫いて移動するという点で異なっています。
問題3
高温流体が固体壁を通して低温流体に熱を伝えること
熱貫流が正解です
熱が流体の間の壁を貫いて移動したように見えることから熱貫流と呼ばれています。
また、言葉はややこしいですが、他の選択肢は以下のようになっています。
- 放射電熱……空間を隔てて熱が移動する事
- 対流熱伝達……固体と液体が接して熱移動する事
問題4
水滴をふくんだ蒸気
湿り蒸気が正解です
湿り蒸気は液体の水(水滴)を含む水蒸気であり、湿り蒸気を温めても、気化するのに蒸発熱を奪うために、熱効率が悪いとされています。
また、乾き蒸気は反対語で液体の水(水滴)を含まない水蒸気です。
問題5
蒸気の中の水滴の割合
湿り度が正解です
ボイラーの運用においては蒸気の中には液体の水滴がない方が運用上良いとされています。
蒸気の中に液体の水滴が含まれている状態は湿り蒸気とよばれており、湿り蒸気の度合いとして湿り度が使われています。
また、他の選択肢は以下のような意味を持ちます。
- 湿分……石炭などの固体燃料の表面に付着している水の量
- 相対湿度……地学用語で飽和水蒸気量に対する現在水蒸気量の割合のことを指します。
問題6
沸点と実際の蒸気温度の差
過熱度が正解です
沸点と蒸気温度に差があるということは蒸気温度は沸点よりも高いといえます。
これは、沸騰に必要最低限な温度よりも過剰に熱を加えている度合いと言えることから過熱度と呼ばれています。
問題7
液体が沸騰する圧力
飽和圧力が正解です
固体、液体、気体は物体の粒が自由に動き回れるかの違いで変わります。具体的には動きにくい順に固体、液体、気体です。温度が高いと分子が動き回ろうとするようになり、圧力が高いと空気の粒は押しつぶされて動けなくなります。そのため、沸騰には温度だけでなく圧力も関係します。
また、最高使用圧力は安全弁が作動しないボイラーの構造使用可能な最大の圧力です。
さらに三重点は気体、液体、固体が同居できる温度、圧力を指します。(三重点は2級ボイラー試験には出ません)
また、固体、液体、気体の違いに詳しい解説が気になる方は、以下の動画を見てみるといいでしょう。
問題8
水蒸気の潜熱を含めた発熱量
高発熱量が正解です
反対語の低発熱量は水蒸気の潜熱を含めない発熱量で実際発熱量としてこちらが使われることが多いです。
問題9
構造上使用可能な圧力の中で安全弁が反応しない最高圧力
最高使用圧力が正解です
安全弁は異常な圧力になったときに開いて、ボイラーの圧力を下げてボイラーが破裂することを防いでいます。
そのため、問題文の圧力は正常に使用できる最大の圧力であることから最大使用圧力と呼ばれています。
また、他の選択肢に関しては以下のようになっています。
- 飽和圧力……水が沸騰する圧力
- 三重点……気体、液体、固体が同居できる温度、圧力(三重点は試験に出ない)
問題10
安全弁の吹出し圧力と吹止まり圧力の差
吹下がりが正解です
吹き出しをすることで下がる圧力の大きさを示しているので吹き下がりと呼ばれています。
また、他の選択肢は以下の通りです。
- 過剰空気量……燃焼において理論上必要最低限の空気の量と実際の燃焼に使用した空気の差であり
- 通風力……ボイラー内に流れる風の強さです、