thumbnail 一問一答の一歩

問題1

ボイラーの内面清掃の目的に当てはまらないもの

すす取りが正解です

ボイラーの内面清掃の目的はボイラー内の水をきれいにすることであり、具体的には以下の2つとされています。

  • ・水質管理の良否の判断
  • ・スラッジ付着防止
また、選択肢のすす取りはボイラー外で起こることなので外部清掃と予想できます。

問題2

ボイラー外面清掃の目的に当てはまらないものはどれか?

スラッジ付着防止が正解です

ボイラー外面清掃の目的は以下の通りです。

  • ・すす取り
  • →熱効率上昇
  • ・外部腐食防止
また、スラッジ付着防止ははボイラー内で起こることなので内面清掃と予想できます。

問題3

ボイラー内部に持ち込める電気で不適切なものはどれか

ビニル管の電線が正解です

ビニル管の電線はケーブルに比べ絶縁性能が弱いのでボイラー内に持ち込むには不適です。

問題4

ボイラー内に入るときの条件として誤っていることはどれか

他ボイラーと連絡されているが正解です

運転中のボイラーの中身は高温とされています。
運転中のボイラーと連絡されているということは、運転中のボイラーの熱気が入っているボイラーにも入り込む可能性があり、高温高圧になって事故を起こす可能性があります。
そのため、ボイラー内に入るときは他ボイラーと連絡遮断されている必要があります。

問題5

アルカリ洗浄で洗うべきものに当てはまらないもの

スケールが正解です

アルカリ洗浄で洗うべきものは以下の2つです。

  • ・油脂
  • ・ペンキ
これらはどちらも成分は油であり、油汚れは一般的にカルボキシ基-COOHを含む脂肪酸であるとされています。
脂肪酸の例には酢酸(CH3COOH)があると知っておくと、酸性とイメージしやすいです。
酸性のものにはアルカリ性の洗剤を用いて洗浄を行うと中和が働いて効果が出やすいとされています。
また、他の選択肢であるスケールは酸洗浄で洗うべきものです

問題6

酸洗浄で洗うべきもの

スケールが正解です

洗浄方法ごとの分類分けを記載すると以下の通りになります。

  • ・酸洗浄:スケール
  • ・アルカリ洗浄:油脂、ペンキ
なお、酸洗浄はスケールを塩酸で溶かすことによって洗うことであり、具体的な化学式は化学式は以下のようになります
  • (Na+)+HCl→H2+NaCl

問題7

以下の酸洗浄の工程の順番で2番目に来るのはどれか?

酸洗浄が正解です

酸洗浄とは、化学洗浄の一つであり、Ca,Mgなどによって構成されたスケールを酸性の物質を用いて落とすことです。 酸洗浄の工程の順番以下の通りです。

  • 前処理……スケールに液体をしみこませて、酸洗浄で落としやすくする
  • →水洗い
  • →酸洗浄……塩酸と反応させて、スケールを塩に変える
  • →水洗い
  • →中和防錆措置……酸洗浄ではイオン交換しているだけであり、ボイラー内が酸性であるため中和する
そのため、選択肢の中では、酸洗浄が2番目になります。

問題8

ボイラーの2種類の保存法に当てはまらないもの

石油中保存法が正解です

ボイラーは水と空気の両方がある状態では腐食を引き起こすので、以下の二つの方法で保存されています。

  • ・乾燥保存法……シリカゲル、アルミナを用いて水がない方法にする
  • ・満水保存法……水に沈めて空気がない状態にする
空気にも水にも反応するアルカリ金属(NaやKなど)は石油中に保存されることはありますが、再稼働したときの安全性の観点から石油中の保存はされません。

問題9

満水保存法を常用できる条件に該当しないものはどれか

潮解性が正解です

満水保存法を常用できる条件は以下の2つです。

  • ・凍結の恐れなし
  • ・短期間の休止
なお、潮解性が2級ボイラー試験の問題にでてくることはありませんが、一応解説しておくと空気中の水分を吸って化学反応を起こす性質を示す化学用語です。

問題10

満水保存法の水の管理頻度は最低でもどのくらいに1回か

1ヶ月が正解です

1時間はボイラーの圧力を上昇させるまでの時間です。1年はボイラー検査証の有効期間です。

問題11

ボイラーの水圧試験で使用する圧力

最高使用圧力の1~1.1倍が正解です

ボイラーの水圧試験では、使用の想定では最高使用圧力が運用上の圧力の最大値とされています。
しかし、実際の運用においては間違えて最高使用圧力よりも少し高い圧力になってしまうこともおこりうるため、余裕をもって最大圧力を保証できるようにします。
また、選択肢にある飽和圧力は液体が気体になる圧力のことを指します。