thumbnail 一問一答の一歩

問題1

安全弁(逃がし弁)が作動しない理由

ばねの閉めすぎが正解です

安全弁、逃がし弁は圧力がボイラーの中の圧力が高くなった時に開いて蒸気を逃がすことで圧力を下げる装置です。
そのため、ばねを閉めすぎてしまうと安全弁が開きにくくなるため、作動しない原因となります。
また、他の選択肢の圧力不適当、上のバーナから点火することは逆火の減因です。

問題2

安全弁の意図的でない蒸気漏れの原因として当てはまらないものは

圧力が不適当が正解です

安全弁の開閉をつかさどっている部分はばねの部分です。そのため、安全弁の蒸気漏れの原因は以下の通りです。

  • ・バネの傷,劣化
  • ・異物混入
  • ・ばねが作動しない(上記二つの結果引き起こされる)
また、圧力が高すぎて蒸気がもれることは安全弁の意図的な蒸気漏れであるので、問題文の条件としては不適切です。

問題3

安全弁が作動するべき圧力

最高使用圧力以下が正解です

安全弁はボイラー内の圧力が異常値まで上がった際に開いてボイラーの圧力を下げることでボイラー内の安全を保ちます。
異常値の基準となるのはボイラーの使用において想定されている最大の圧力であり、これは最高使用圧力と呼ばれています。
飽和圧力は液体が蒸発する圧力です。

問題4

設定圧力で安全弁が作動しないときの調整

一旦圧力を80%にするが正解です

安全弁が反応していないときはまず基準圧力よりも明らかに高い圧力であれば作動することを確認します。
とは言っても、やみくもに炉内の圧力を上げるのは危険であるので、安全弁が反応する圧力の基準を下げてることで対応を行います。
また、選択肢の軽く指で叩くのは、圧力計の検査の方法です。

問題5

本体の安全弁よりも先に作動するべき安全弁はどちらにある安全弁か

加熱器用安全弁が正解です

エコノマイザ逃がし弁は本体の安全弁よりも後に作動するべき安全弁です。
また、作動圧力が小さいと早く作動するべきことから作動の圧力が加熱器用安全弁は本体よりも作動圧力が低くエコノマイザ逃がし弁は本体の安全弁よりも高いという出題がされる可能性もあります。。

問題6

複数のボイラーがある時の安全弁の圧力は何に合わせるべきか

最も低いものが正解です

ボイラーは想定外に高圧になると危険なため、安全弁は一定以上の圧力になったら空気を逃がして圧力を下げる働きをします。
複数ボイラーで安全弁の設定として一番安全な方法を考えると、設定圧力が一番低いもので設定すれば一番高圧になりにくいといえます。
また、「最高使用圧力+3%以下にする」は一つのボイラーに複数の安全弁がある場合に行われる調整です。

問題7

一つのボイラーに複数安全弁がある場合の作動圧力

最高使用圧力+3%以下が正解です

複数安全弁を設けた場合、最高使用圧力で反応する安全弁と、最高使用圧力+3%以下で作動する安全弁を二つ合わせて設定することができます。
作動圧力の異なる2つの安全弁を設置することは、一見最高使用圧力の方の安全弁のみ作動して最高使用圧力+3%以下の方はほとんど作動せずに無駄になるようにみえますが、作動圧力がほぼ同じものが複数あると、故障するときも同時に故障しやすいことから、故障時期をずらせるようにするために、特例として認められています。
また、最も低いやつに合わせるのはボイラーが複数ある場合です。