thumbnail 一問一答の一歩

問題1

高圧で炉内に押し込む通風

押込通風が正解です

ボイラーを常に燃焼させ続けるためには新しい空気を供給し続ける必要があります。
その方法の一つとして空気を強引に押し込むことで供給する方法はそのまま押し込み通風と呼ばれています。
押込通風の特徴としては、空気を常温のまま取扱うことができるという点もあるので合わせておさえておきましょう。
また、通風の種類に関しては以下の3つがあるので、違いを識別できるようにしましょう。

  • 押込通風:高圧で炉内に押し込む通風
  • 誘引通風:ファンで燃焼ガスを誘引して放出する通風
  • 平衡通風:押し込み,誘引ファンを併用した通風

問題2

通風を起こさせる気圧の差

通風力が正解です

気圧が高いとは、空気が回りの物質を押す力の大きさのことを指します。(人間が気圧によって押されているように感じないのは、生まれた時から大気圧にかかっている状態が当たり前になっているため。)
そのため、高気圧と低気圧の部分が存在すると、高気圧の部分の方が空気を押す力が強いため、空気が押されて通風が発生します。
また、他の選択肢に関しては以下のようになっています。

  • 空気比:理論空気量と実際空気量の比
  • 過剰空気量:理論空気量と実際空気量の差

問題3

ファンで燃焼ガスを誘引して放出する通風

誘引通風が正解です

誘引通風は排気部分にファンを設け、強制的に空気を出すことで、入り口からの外部の空気を誘引する方法です。
誘引通風の特徴としては以下のものがあるので合わせておさえておきましょう。

  • 燃料ガスが漏れない(炉内の気圧が低いため)
  • 動力が一番小さい

問題4

押し込み,誘引ファンを併用した通風

平衡通風が正解です

平衡には「一定の状態に保つこと」という意味があります。
ボイラーにおいては、押し込み,誘引ファンの両方を併用することで、ボイラー内の気圧を大気圧に近い状態を一定に保ちながら運転を行う方式であることから平衡通風と呼ばれています。
なお、通風の種類に関しては以下の3つがあります。

  • 押込通風:高圧で炉内に押し込む通風
  • 誘引通風:ファンで燃焼ガスを誘引して放出する通風
  • 平衡通風:押し込み,誘引ファンを併用した通風

問題5

空気中窒素からくる窒素酸化物

サーマルNOxが正解です

Thermo(サ-モ)には「熱」という意味があり、それを接尾辞malをつけて形容詞化したものがThermal(サ-マル)となっています。Thermal(サ-マル)には「熱の」という意味があります。
空気中にあった窒素が燃焼に比べると微量な熱によって穏やかに酸化したものであるのでサ-マルNOxと呼ばれています。
また、Nは窒素原子、Oは酸素原子であり、この二つが組み合わさっていることから窒素酸化物であることが分かります。

問題6

燃焼窒素から来る窒素酸化物

フェーエルNOxが正解です

Fuel(フェーエル)は「燃料」という意味を持つ英単語です。
燃料の燃焼と混ざって燃焼した結果発生する窒素酸化物であるのでフューエルNOxと呼ばれています。 また、NOx中に入っているxは値が定まっていない数字のことを指しており、NOxにはNO,NO2、NO3などが混ざりあった混合物の総称です。
また、サーマルNOxもフェーエルNOxも酸性雨の元となる大気汚染物質であるといわれています。

問題7

気化した油と蒸気が混合して管の中に大きな気泡が発生し、ボイラーにかけた圧力が伝わりにくくなる現象は何というか?

ベーパロックが正解です

Vepor(ベーパ)には「蒸気」、lockには「施錠」という意味があります。
油が蒸気に混ざり大きい気泡になってしまうと水を押し込んだ時にかけた圧力の変化が気泡の体積が変わることでほとんど無くなってしまい、正常に作動しなくなります。
この現象があたかも気泡が圧力変化をロックしているように見えることからベーパロックと呼ばれています。
ちなみに過昇はポンプ内で蒸気発生し給水不能になることで、キャリーオーバーは不純物が蒸気に混ざる現象です。